碧の茶室

かながわ建築祭2019にて開催された、茶室デザインコンペティションの展示のために制作した2帖の茶室である

展示場所が海に隣接する横浜市みなとみらい地区に位置する馬車道駅構内であることから、海をモチーフにした茶室を構想した

海中に潜った時の体験と茶室で腰を下ろした時の体験を重ね合わせ、静謐な空間を立ち上げる。

ホログラムフィルムと表面保護用のブルーフィルムを併用した短冊状のフィルムを華奢なステンレスパイプフレームの四周に積層する。

ブルーフィルムの密度を上下でグラデーショナルに変化させることで、海中の碧の濃淡を表現した。

茶室は華奢なフレームで自立しているため、風が吹くと全体が海のように大きく揺れる。

するとフィルムが擦れ合い波のような音を立て、フィルムの受ける光が屈折と反射を起こすことで空間が煌めく。

​それはまるで海から2帖分の空間を切り取ったような体験であり、海の底から水面へとうつろう碧のグラデーションの中に身を委ねるようにして、侘び寂びの世界に没頭できる茶室である。

Year

2019

Competition

かながわ建築祭2019

茶室デザインコンペティション(実施)

Theme

一番小さな交流のかたち「2帖の茶室」

Type

茶室

Jury

小泉 雅生、室伏 次郎、堀越 英嗣、金箱 温春

Prize

優秀賞

Exhibition

みなとみらい線 馬車道駅 構内

2019年2月21日~2月24日

Photo/Movie

ryosuke fujii