路の森

路と広場が幾重にも重なり、頭上に住戸が密集する森のような集合住宅。

集合住宅の公共性を共用廊下の在り方から考える。

住まいと都市を切り離す、無機質で暗い共用廊下。地上に広がるアプローチ空間が都市とシームレスにつながることで、日々の生活の風景は多様に移り変わり、暮らしに豊かさをもたらす。無数の大きな開口をもつ共用廊下は、路地のように揺らぎながら交錯し、広場の活動や風景が開口を介して廊下に滲み出すことで、街の一部のようにふるまい、たくさんの木もれ日が差し込む明るく開放的で森の下を散策するようなアプローチ空間となる。

住戸群は、7タイプの大小様々で形状の異なる住戸から構成される。住人は、無数の枝葉の中から居場所を探し求める樹上生物のように、家族形態や経済状況、あるいは気分によって住まい方を選択する。

無限の奥行きをもつ公共性を帯びた廊下は路となり、住まいは森となる。

Year

2016

Competition

第4回大東建託賃貸住宅コンペ(アイディア)

Theme

賃貸住宅の公

Type

賃貸集合住宅

Jury

小泉 雅生、五十嵐 淳、鍋島 千恵、小林 克満

Prize

審査委員特別賞

Publication

新建築 2016年3月号

Exhibition

​建築倉庫